俳優おたくの脳内整理

いいファンでありたい。

推しが燃えた日

私には推しがいる。
所謂若手俳優だ。

推しの演技が大好きで、歌が大好きで、紡ぎ出す文章も、仕事に対する考え方も、全てが好きで、しかも顔がいい。
とにかく推しは最高なのである。

推しに出会えて毎日が華やいだ。
私は推しと同じ時空に生まれた事に日々感謝しながら、推しの出演するイベントや舞台に通い応援している。

推しの頑張る姿を観て、私も頑張ろうと思えるようになった。
推しは私に新しい世界を見せてくれた。
3次元の人物にここまで夢中になるのは初めてだった。












そんな私の最高の推しがある日炎上した。



※推しに関しては特定されたくないので、暈したりフェイクを入れてます。
自分の考えをまとめたり文章にする事が苦手なので、読みづらい所があると思います。
はてブも見る専で初心者です。




炎上の理由は若手俳優の炎上理由ナンバーワンのであろう、女性関係だ。
詳細は伏せるが、その炎上は界隈を瞬く間に広がった。

推しはとにかく叩かれまくった。
何が真実で何が嘘なのかもわからないのに、匿名の人達はあらゆる憶測で推しを叩いた。

「〇〇くんも男の子だからしょうがないよね〜」
「やらかしたなんて馬鹿だなwww」
「〇〇くん詰めが甘いんだよね」
「私の推しじゃなくてよかった!」
「無理。降ります。」

いやお前らどこから目線なの?
(あと降りるっていちいち宣言する人ってめんどくさい女の極みだと思う)

推しに対して、上から目線で偉そうに意見を言う人や責める人達が許せなかった。
推しが今まで積み上げてきたものをゲラゲラ笑いながら崩されている様だった。

私は悲しかった。
推しが炎上した事よりも、勝手に失望したり馬鹿にする人達を見るのが悲しかった。

炎上の内容は私にとってはどうでもよかったし、その炎上内容の真意より、推しが舞台で魅せてくれた最高の姿が私にとって確実な現実だからだ。

推しを炎上させたきっかけの人物に踊らされたくなかった。
今まで観てきた最高の推しをこんな形で否定されたくなかった。





しかし、私もそれまで人の炎上を自ら調べて楽しんでいた節があった。
自分と関係ない人のヤラカシは、読み物として面白いのだ。
関係ないからこそ叩く。そこに傷つく人がいる事に気付いてなかったのだ。

私は他の炎上に関して騒いだり呟いたりはしなかったが、炎上内容の上澄みだけ見て、
「この人は炎上した人だ」
と演じてる姿を見る前に、自分の中に偏見を植え付けてしまっていたのだ。

私の推しもこれから先「炎上した人」としてずっと偏見を持たれ続けてしまうんだ。
そう気付いた時、どうしようもなく悲しくて悔しくて泣いた。




推しの炎上は過去の話だ。
けれども私はネチネチ引き摺ってしまっている。

私は推しの名前が検索できない。
炎上のまとめが上位に出てしまうからだ。

私は推しを聞かれた時に推しの名前を出す事に抵抗がある。
過去に「炎上したのにマジで推してるの?ww」とリアル友人に言われたことがあるからだ。
縁を切ろうかと思った(距離は置いた)。
あと名前を言って、推しを知らなかったとしても、検索されてしまったら、確実に炎上まとめが目に入ってしまう。

未だに推しは一部で憶測で面白おかしく叩かれ続けている。
悪意を持って騒ぎ立てたり拡散する人が許せない。
芸能の人間はそう簡単に反論なんて出来ない。憶測でサンドバッグにされるしかない。

1ファンの自分には、どうする事もできないのが悔しくてしょうがなかった。
でも最高の推しを推し続ける事が、自分の出来ることなんだと思った。

だから私はこれからも彼を応援し続ける。
人々から炎上の記憶が薄れて、いつか消えてなくなるぐらいに活躍し続けて欲しい。